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「普通の洗剤」と健康について
最新の情報も含めまして、洗濯にまつわる「香害」について書いてみました。
ホームページや予約ページでお知らせしておりますように、私、院長の須藤は世間で謂うところの化学物質過敏症です。種々の化学物質が原因で、頭痛・めまい・動悸・咳・声枯れ・眼や皮膚の痛み・異常な頸肩の凝り・思考力低下・眠気・吐き気などを生じてしまいます。主な原因は抗菌洗剤・柔軟剤の含有する合成界面活性剤や人工香料と言われており、独特の強いニオイを発するので「香害」とも呼ばれています。明確な診断基準も特効薬も有りませんが、原因物質に触れなければ何も症状は出ることなく普通に過ごせます。
実際に私は昨年の夏スウェーデンに行きましたが、欧州では2023年にマイクロカプセル使用の洗剤・柔軟剤やシャンプー・化粧品類を禁止しているため地下鉄・スーパー・レストラン・ホテルなどで全くニオイに悩まされることなく過ごすことが出来ました。以前の日本もそうだったのです。ここ最近の洗剤・柔軟剤はCMを見ても異常な様相を呈していると思います。洗濯物に100日も持続する香りをつける必要が有るのでしょうか?
今回改めて香害についてお話したいのは、ニオイで体調不良にならない方でも、洗剤・柔軟剤の含有する物質により全ての方に健康被害の生じる可能性が有るということです。
最近の報道されたのは、洗剤・柔軟剤に含まれる「フタル酸エステル」による健康被害です。以前よりホルモンかく乱物質と言われており、産婦人科領域の大きな問題である「早産・新生児死亡の増加」や子宮筋腫の増大、精子数減少・男性ホルモン減少(男性不妊)も言われています。心血管イベント増加も指摘されていましたが「早死に」の報告も。
人工香料を詰め込んだマイクロカプセルからはホルムアルデヒドやイソシアネートなどが発生し、皮膚。粘膜・呼吸器への障害や発がん性が危惧されます。
その他エタノールアミン、ラウリル酸ナトリウム、第4級アンモニウム塩、カチオンチャンネル阻害剤などの抗菌洗浄成分などにより、中枢神経への影響、先天異常・精子減少・免疫異常・死亡率の増加、嗅覚の麻痺などが懸念されます。
これだけの健康への影響が危惧される製品が普通に売られているのが現在の日本の状況です。
今の日本では、洗剤を買おうと近くのスーパーやドラッグストアに行くとテレビCMをしている除菌・抗菌・消臭を謳った洗剤や柔軟剤だらけです。良くわからないけど、普通のお店でワゴンに山積みの普通の洗剤・柔軟剤を購入、なんてことは良く有ることでしょう。
そしてそれを使用してすみれクリニックを受診すると、
私:「ちょっとニオイがしますね。洗剤は何をお使いですか?」
皆さん:「何だったかな?普通の洗剤です」
という会話が行われることになる訳です。
「柔軟剤は使っていません」。ハイ、最近の「除菌・抗菌・消臭」を謳っている洗剤は殺虫剤や接着剤にハッカを加えた様な強烈なニオイがします。その方の診察の途中から頭が痛くなり始め、思考力が低下し、その方の会計の頃には頸肩がガチガチに凝って痛いという具合です。どのような製品に自分が反応しているのか知るだけではなく、その方の健康のためにも、ご使用の洗剤・柔軟剤をお聞きしています。
もちろん好きな洗剤・柔軟剤を使う権利は皆さんに有ります。しかしご自分や他の人の健康に重大な影響が有るとしたらどうでしょう?
窓を開ければ住宅地では近隣の洗濯物から強い洗剤・柔軟剤のニオイが、電車やバスのシート、ファミリーレスト連の椅子などに座ると、皆さんがお使いの洗剤・柔軟剤のニオイ成分がしっかり付着します。診察で脈やお腹の触診をすると手にニオイが付着します。香料は皮膚・呼吸からも吸収され、全身の血管をめぐり、皆さんの皮膚などから発散され周囲に拡散されます。
自分だけで楽しんでいる筈の香りが、確実に周囲の人にも少なからぬ影響を及ぼしているのです。
あなたの使用する「普通の抗菌洗剤・柔軟剤」で周囲のヒトに「早産・新生児死亡・月経不順・PMS・筋腫増大・内膜症腺筋症の悪化・寿命の短縮・癌の発生・呼吸器疾患・アレルギーの発生・皮膚粘膜の炎症・精神症状・学習発達の障害・不登校・出勤不能」などが発生する可能性が有ると言われたら驚きますよね?残念ですが有るのです。
お使いの洗剤・柔軟剤によってお隣の奥さんが子宮筋腫で手術をすることになったり、妊婦さんが早産になったり・・。考えたくありませんね。
また、「香りの問題」以外に、「除菌・抗菌作用」は身体に良いことでしょうか?
我々人間(他の動植物も)は常在菌(善玉菌)と共に暮らしています。皮膚や粘膜、胃腸や腟の中にも善玉菌が居てわれわれの体調を良好に保ってくれています。抗菌洗剤は人にとっての善玉菌・悪玉菌を見分けることなく、強力な抗菌・除菌作用を発揮します。するとどうなりますか?消化管や膣内の善玉菌が減ってしまったり弱ってしまうと?
皆さんも健康のために、乳酸菌の入ったヨーグルトや発酵食品を摂りますね?胃腸にはビオフェルミンなどのクスリも有りますね。婦人科領域ではフェムケア製品にも膣の常在菌である乳酸菌入りのものが登場、使用されています(当院でも取り扱っています)。
産婦人科領域のお話としては、膣内の健康な細菌環境が乱れると、カンジダ膣炎や細菌性膣炎だけではなく、早産、不妊症、排尿障害・GSMなどの要因となる可能性が有ります。膣内と腸内の細菌環境は腸・脳の免疫にも関連が有ると言われており、除菌抗菌製品の乱用は心配になります。
ならば安全な洗剤・柔軟剤を使用したいところですが、普通のスーパー・ドラッグストアにはあまり置いていません。近隣ではコープみらい(花園店よりは狭山台店が品揃え豊富です)、大井町のスーパービバホームなどに無香料製品コーナーが有ります。アマゾンなどの通販でも購入可能です。ネットでも無香料や天然香料の製品を調べて紹介して下さる方たちがいらして非常に参考になります。
https://x.com/nomorekoryo/status/1821811394154815516
https://ameblo.jp/okano-konoha2/entry-12731909441.html
※お子さんやご家族の健康を願って「無添加」を謳っている製品をご使用の方も多いと思いますが、健康被害の懸念のある合成界面活性剤や人工香料を使っている製品が有りますのでご注意下さい。残念ながら「さらさ」は蛍光剤・漂白剤・着色料は不使用ですが、合成界面活性剤と人工香料が使われており私もしっかり反応して体調が悪くなります。
<以下に香害に関する参考ページを紹介します。ご参照ください>
・フタル酸エステル:ホルモンかく乱物資として以前より健康への影響が指摘されています
最近では「早産や新生児死亡の増加」「早死にのリスク」などが報じられています。
https://www.cnn.co.jp/fringe/35245883.html
https://www.cnn.co.jp/fringe/35232010.html
https://www.cnn.co.jp/fringe/35245917.html
・小中学校では約10%の生徒にニオイによる健康被害が確認されており、所沢市でも給食エプロンの共有をやめ、個人持ちにしています。 https://news.yahoo.co.jp/articles/641ef6e74a11024932fb82a628f523e4d2f7bd8f?page=1
・Dr.ナグモの柔軟剤に関する解説動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=eKVSDkttTaw&list=PLZQPxiGgYfPws-xhg5VVEz3AmtIRJa2Jb&index=21
最後になりますが、日々の外来診療では皆さんがご協力して下さっている御蔭でしょうか、診察中(あるいは受診者さんの退出後)にご使用の洗剤・柔軟剤のニオイで私に頭痛が生じるのは来院される方の20人に1人程の割合でしょうか。多くの方は過度のニオイを付けることを避けていることと思います。あるいはHPをご覧になりここならクリニック内で強いニオイは無いだろうと思ってくる方も居らっしゃいます。当院ではご期待に応えるべく、手洗い洗剤は液体石鹸に、椅子の清掃はアルカリ電解水を使用し「フレグランスフリー」を目指しています。
「私もニオイが苦手なので」という方も案外いらして勇気づけられています。
御自身の健康、ご家族の健康のためにも、なるべく安全な製品のご使用をお勧めいたします。
フェムケアについて
フェムケアとは、デリケートゾーンを中心とした女性特有の問題をケアする行為やそれを補助する製品などのことを言います。
当院の外来でも、閉経後やピル・ミニピルを使用中の膣の乾燥感・痒み・痛み、性交痛、繰り返す腟炎など、しばし見受けられます。
正常な腟内には善玉菌である乳酸桿菌(ラクトバチルス、デーデルライン桿菌)が豊富に存在し、分泌する乳酸により腟内を弱酸性に保つことで良好な環境を維持しています。この善玉菌の元気が無くなったり減少すると前朮の症状を呈したり頻尿などの泌尿器症状にも影響が有る可能性が有ります。
閉経後やホルモン治療中はエストロゲンの分泌が低下することにより粘膜上皮の委縮とともに乳酸桿菌の減少がしばしばみられます。整腸剤の様に善玉菌を含む婦人科の治療薬は無く、局所的な女性ホルモン剤の治療等しか選択肢は無かったのですが、本年11月に開催された日本女性医学学会で乳酸桿菌を含むフェムケアに関する講演が有り、ホルモン剤以外の方法で多くの方に効果が期待出来ると判断し、当院でも利用できるよう準備しました。
待合室にサンプルも置いてありますのでご来院の際は手に取ってお試しください。
https://estre.jp/
製品としては洗浄用ソープ・腟内用ジェル・ジェルクリーム・オイルなど、すべて乳酸桿菌を含み、有害物質を含まない安全なものです。ニオイにうるさい院長の私も皮膚に使用してみましたが全く嫌なにおいや不快感もなく、オイルを使用した手はガサツキが消えて10年ほど若返った様です。ご興味ある方は診察時や受付にてご相談ください。
※昨今は除菌・抗菌の洗剤・柔軟剤などが広く使用されていますが、我々が身体に備え持ち共存している善玉菌のことを考えますと、それらの使用は慎重に考えるべきではないかと思っております。
院長:須藤敦夫
「香害」ご存知ですか?
昨今、日本の洗濯洗剤・柔軟剤・シャンプー・トリートメントなどの香りによる健康被害が話題になっています。朝、窓を開けて新鮮な空気を味わおうとしても、洗濯物から漂っているであろう人工的な香りを感じてしまうこの頃です。
HPのもお知らせしている様に、私自身、様々な物質に暴露することにより頭痛・動悸・息苦しさ・悪心・思考力低下などを来してしまうことが有り、それについて色々調べていると、特ににおいが気にならない皆さんにとっても見過ごすことのできない健康への影響が有ることがわかってきました。
クリニックではそれらに関する動画を流したりしていますので、関連の資料をHP上でも紹介しておきたいと思います。
細かいこてゃ省きますが、最近の洗剤・柔軟剤になどに含まれる人工香料、それを包むマイクロカプセル(マイクロプラスチック)、除菌消臭に使用される薬剤、嗅覚を麻痺させる物質などが人体や環境に大きな影響を及ぼすことが強く懸念されている状況です。
欧州では既に身の回りの商品へのマイクロカプセル使用を禁止しています。この夏北欧に行きましたが、駅・電車・スーパー・レストラン・ホテルのどこへ行っても全く不快なニオイを感じませんでした。花粉が無ければ花粉症にならないのと同様、有害な人工香料が無ければ不快な症状も出ないのですね。
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/10/82120f7f222ee744.html
学校での給食当番エプロン。一度柔軟剤や洗剤のニオイがついてしまうとなかなか取れません。メーカーに質問すると「ニオイを除去する方法は無い」との答えが返ってきたそうです。最近では自分持ちのエプロン使用OKの学校が増えてきたそうです。
教室内も相当のにおいがすることが想像されますが、生徒の10%は健康被害を受けているとの報道が有りました。ニオイに弱い私なら今の学校で毎日元気に通うことはきっと難しいことでしょう。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/430158
婦人科診療や漢方診療にとっても事態は重大です。皆さんがお悩みの症状の背景に「香害」の関与が有る可能性が否定できません。
洗剤・柔軟剤に使用されている物質により皮膚・粘膜・感覚器(眼・耳・鼻)・呼吸器・心臓・血管・肝臓・腎臓・脳・神経・筋肉・精神・生殖器などへの影響が懸念されています。
フタル酸エステルなどはホルモンかく乱物質として知られており子宮筋腫を増大させることが知られています。https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/23/011700025/
精子・卵子への影響も懸念されています。
https://www.cnn.co.jp/fringe/35234999.html
その他、外来で遭遇する以下の症状:頭痛・めまい・肩こり・頸凝り・耳鳴り・疲れやすい・倦怠感・やる気が出ない・イライラ・クヨクヨ・不眠・記憶力の低下・学習能力の低下・怒りやすい・攻撃性・依存性・動悸・息切れ・咳が止まらない・全身の痒み・局所の痒み・全身の痛み・便秘・下痢・頻尿・排尿痛・舌痛症・嗅覚障害・脱毛・肌荒れ・アトピー・失神・蕁麻疹・月経不順・月経困難症・不妊などあらゆる症状と関連が有る可能性が有ります。
https://www.city.saku.nagano.jp/kenko/kenkozoshin/topics/kagakubusitu.html
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.med.or.jp/dl-med/people/plaza/550.pdf
20年前の日本では合成洗剤でも現在のような過剰なニオイは無かったはずです。現在でも無香料や天然の香料を使用した洗剤は売られており、むしろ洗浄力もしっかりあり柔軟剤が不要だったりクエン酸などで充分対応出来るようです。
私もシャボン玉石鹸の洗剤を使用し、風呂では頭まで無香料の牛乳石鹸を使用して、内緒ですが薄毛の進行も止まっています。
以下は現在クリニックで流している動画の一部です。宜しければご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=c_t2mVtOKlc&list=PLZQPxiGgYfPws-xhg5VVEz3AmtIRJa2Jb&index=2
https://www.youtube.com/watch?v=52xVBrqfaHo&list=PLZQPxiGgYfPws-xhg5VVEz3AmtIRJa2Jb&index=5
https://www.youtube.com/watch?v=v0Vs2aI1Bq8&list=PLZQPxiGgYfPws-xhg5VVEz3AmtIRJa2Jb&index=6
https://www.youtube.com/watch?v=Fj-jkfHNiKE&list=PLZQPxiGgYfPws-xhg5VVEz3AmtIRJa2Jb&index=7
https://www.youtube.com/watch?v=l10CWhy3dTg&list=PLZQPxiGgYfPws-xhg5VVEz3AmtIRJa2Jb&index=9
https://www.youtube.com/watch?v=m1aVyEmX2ek&list=PLZQPxiGgYfPws-xhg5VVEz3AmtIRJa2Jb&index=11
https://www.youtube.com/watch?v=eKVSDkttTaw&list=PLZQPxiGgYfPws-xhg5VVEz3AmtIRJa2Jb&index=13
待合室に安全な洗剤の見本も置いてみたいと思います。来院時にご覧頂けましたら幸いです。
クリニック名の由来
そろそろサクラが咲き始めました。皆さんも近所や名所で桜を楽しんでいらっしゃることでしょう。誠に春を象徴する美しい花ですね。
さて、「すみれクリニック」の名前の由来を今回はお話します(開業時にHPに書くつもりでしたが忙しさに紛れて大変遅くなりました)。
開業は秋の予定でしたが、物事の始まりにふさわしい春の花、「サクラ」も候補の一つでした。「サクラ」、とても良いのですが近隣の他のクリニックに既に使用されており断念。「若葉」も良いなあ。初々しくもこれからの成長を期待できる良い名前です。これは他には使われていません。ただし「若葉マーク」は自動車運転における初心者マークのイメージが有り、少し頼りなく思われてしまう懸念が有りました。また、一文字違いのクリニックが他にあり、間違いが有ってもいけません。ノートには候補名がたくさん並びましたが決め手となるものがありませんでした。
クリニックの開業場所も決まった4月、とある場所にお花見に出かけました。川の土手にずらりと並ぶ見事な桜の堤を歩ながらもクリニック名どうしようと考えておりました。土手沿いのサクラの樹々を少し下から写真に撮ろうと斜面を下った時のことです。足元に可憐な紫色の花が咲いておりました。
久しぶりに見る「スミレ」です。仰ぎ見る桜はとても華やかで奇麗ですが、足元にそっと健気に咲いていて、小さいながらもビロードのような質感の花びらを持つ可憐なスミレも良いものです。調べてみるとスミレの花言葉は「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」「愛」などとあります。素晴らしいではありませんか!
スミレ(すみれ、菫)には実は馴染みが有りました。私が初めて社会に出た(幼稚園に入っただけですが・・)のが、とある町の「若葉幼稚園、すみれ組(年少)」だったのです。その後年が上がるにつれてほし(星)組、ひかり(光)組と変わりましたが、初めての社会生活である年少時代の記憶が強く残ったのでしょう、私の幼稚園の思い出の大半は「若葉幼稚園、すみれ組」の時のものであり、スミレは私にとって愛すべき花、誇らしい花となっていたのでした。
そんなスミレに久々に出会い考えました。医師生活は長いけれども開業は初めて。ならば初めて世の中に出たときの「すみれ組」にあやかり、クリニック名は「すみれクリニック」にしようと。
こうしてクリニック名は「女性と家族の すみれクリニック」となりました。花言葉の通り、誠実な医療を実施していきたいと思っております。
※余談ですが、スミレは英語でviolet、イタリア語ではviola。ホームセンターや園芸店に並ぶビオラはスミレの園芸品種です。綴りは弦楽器のヴィオラも同じです。violaの小さいものがviolino=violinバイオリン。偶然にも娘たちがそれらを弾いていたりして、スミレにはご縁が有るのだなあと思いました。
もう一つ、後から気が付いたのですが、私の誕生日の数字を語呂合わせ的に読むと何ということでしょう、「スミレ」になるのでした。これはもう謙虚・誠実に生きるしかありませんね。
2025年 4月吉日
ミニピルについて
最近ミニピルについての質問やご希望を頂くことが多くなって参りましたのでそれについて書いてみます。
月経痛や子宮内膜症の代表的な治療薬としてピルとミニピルが有ります。もちろん漢方もその一つです。
ピルは女性ホルモンの中心であるエストロゲンと黄体ホルモンの2種類を合わせた薬で、一方のミニピルは黄体ホルモンのみの薬です。どちらも黄体ホルモンを含んでいることから、身体は妊娠状態に近くなり排卵が止まり、まとまった月経がなくなるため、偽妊娠療法と言われています。
エストロゲンは子宮内膜を厚く増殖させる働きが有り、黄体ホルモンは子宮内膜の増殖を抑制します。厚くなった子宮内膜が剥がれると出血になります。その他エストロゲンは骨代謝・脂質代謝・血圧などにも影響が有ります。
ピルはエストロゲンを含んでいるため通常は4週毎に軽い出血が有ります。規則的に出血が有った方が良いという方に向いていると言えます。もともとの月経より出血の量は少なくなり、痛みも改善するという理屈です(時に少量でも痛いという方も)。最近は3か月連続服用のピルも有り選択肢も増えています。ただ、エストロゲンが肝臓で代謝される際に血液凝固機能に影響が生じ、血栓症のリスクが稀ですが有ります。また、成長期・思春期の場合では骨形成に影響を及ぼす可能性が指摘されており慎重な使用が必要とも言われています。
ミニピル(ジェノゲスト)は黄体ホルモンのみでエストロゲンを含まないため、血栓症のリスクがほぼ有りません。使用を続けていくとほとんど出血が無くなるため月経痛さらにはPMSにも有効な場合が多くあります。ピルの血栓症リスクを懸念される方にはとても良い選択肢となります。また、もともとのエストロゲン分泌をあまり抑制しないので骨形成への影響が少なく、思春期や40歳以降の方に安心して使える薬です。良いことずくめの様ですが、デメリットとしては不正出血が有ります。多くは少量ですが、落ち着くまで数か月かかる場合が有ります。解決しない場合は漢方を併用したり他の薬に変更します。
漢方薬は、主に植物由来の生薬を組み合わせた薬で、気・血・水などのめぐりを改善したり、心身や筋肉の緊張を緩和することで月経痛を改善します。漢方だけで月経痛が十分良くなる方もいらっしゃれば、ピルやミニピルに漢方を併用する場合も有ります。
以上、月経痛に対する治療について書いてみました。ご自分に合った治療が見つかりましたら幸いです。

