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2024-04-02 22:34:00

性交経験の無い方の超音波検査

 現在は学校の春休み期間のため、中高生や大学生の受診が多い時期です。

 月経痛や月経不順などで受診の場合、その背景に子宮・卵巣の異常(子宮内膜症や子宮・膣の形成異常など)がないかどうか調べる必要が有ります。
 性交経験のある方には膣から捜査端子を挿入して観察する「経腟超音波検査」が骨盤内の異常を調べるために非常に有用な検査です。子宮・卵巣についてはMRI検査と同等の精度が有りながら、外来の診察台で、MRIよりも短い時間(数分)で安価に実施することができます。
 性交経験の無い場合、腹壁の薄い小学生などではお腹の上から行う「経腹超音波検査」を実施します。中高生から大学生になりますと腹壁が厚くなり、子宮卵巣との距離も大きくなりますから、お腹の上からの検査では正確な情報が得られないことが多いのが現状です。
 そのような場合、捜査端子を肛門から挿入して観察する「経直腸超音波検査」が有用です。膣からの検査と同等の画像が得られます。捜査端子は毎日出るお通じ(便)よりも細いので痛みはほとんどなく、皆さん会話をしながら検査が行えるレベルです。決して恐ろしい検査ではありませんので、必要な際はお受けになることをお勧め致します。

 若年者の受診の場合、お母さんが付き添うことが多いのですが、お母さんが検査を怖がってしまうとお子さんも不安になります。その結果病変の見落としや、病変の発見に時間が掛かってしまう可能性も否定できません。
 あるいは薬などでも粉の薬や漢方は飲めないと決めつけてしまう場合がしばしば見受けられます。漢方薬は、皆さんが思っている程苦い薬は多くはありません。多少苦みが有っても、漢方薬は体に合っていると「美味しく感じる」と言われています。古くから伝わる「良薬口に苦し」という言葉も貴重な教えです。また、お母さんが辛い物が苦手でも、案外お子さんは平気だったりします。お子様を心配するお気持ちは重々承知しておりますが、治療の幅を狭めてしまうことのないよう、切に願うばかりです。